辰巳

封筒工房は、封筒の窓加工に自信があります。今回は弊社の窓加工の技が光る、変形窓の洋形封筒をご紹介します!

今回ご紹介するのは、2012年の製作事例です。
デザイナーの福嶋賢二さんとコラボレーションして製作した封筒で、SORTAYORI(ソラタヨリ)という名称で便箋とセットでレターセットとして商品化もされました。

福嶋賢二さんのデザインにより、晴れ、雨、曇りの3種類が誕生しました。
中の便箋を動かすと、窓の表情が変わるというユニークなデザインとなっています。

窓フィルムにご注目!

封筒の窓に使われるロール状のフィルムに印刷を施し、そのフィルムを寸分狂わずピタッと合わせて窓部分に貼り付ける、という技術の確立に成功しました。
この窓加工の技術によって、デザインして頂いた窓の製造が実現したと言えます。

ソラタヨリ5
ソラタヨリ6

このようなデザインの窓に印刷済みフィルムを一枚一枚貼り付ける再の位置合わせは難しいです。
少しでもズレが生じれば、何百枚と製造していると大きなズレとなってしまいます。

登録実用新案取得済みの窓加工技術

そこで弊社では試行錯誤を重ね、既存の製造機械を改良しました。
時間は掛かりましたが、結果的にこのような難易度の高い窓加工でも量産できるようになったという訳です。

国内では弊社のみの技術で、登録実用新案(第3174110号)も取得しています。

既存の窓の貼り方と何が違うのか?

既存の窓貼り工程は、ロール状のフィルムを単純に一定間隔でカットし、封筒の窓部分に貼るというものです。
弊社が開発した仕組みは、画像センサーを窓貼り機に設置し、単純な「長さ・間隔」ではなく「指定した位置」でカットし、窓部分に貼る、というものです。

この仕組みにより、絵柄がずれることなく、何枚でも貼り続けることができます。

■通常の封筒窓貼り工程

あらかじめ定めた一定の間隔でフィルムをカットし、封筒の窓に貼る。
→この加工方法は、何百枚と貼っているうちに絵柄がプリントされていればズレが生じてしまう。

■弊社の実用新案取得済みの窓貼り工程

画像センサーを取り付け、指定したカット位置(赤いマルで囲んだ箇所)を目印にフィルムをカットし、封筒の窓に貼る。
→これにより絵柄がズレることなく貼り続けることが可能となる。

この技術を確立できたので、デザイナーさんを募集させて頂き、福嶋賢二さんとコラボすることになったという訳です。

ニューヨーク近代美術館のストアでも取り扱われました

ソラタヨリ7
モダンアートの殿堂であるニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムショップ「MoMA DESIGN STORE,TOKYO」(東京)および、オンラインショップ”MoMA Design Store”でSORATAYORIが取り扱われました。
このショップはニューヨーク近代美術館のキュレーターが選んだグッズ、オブジェなどが販売されています。

この出来事は私たちの仕事に改めて誇りを持てる良い機会となりました。

これからもユニークな封筒・パッケージを開発していきたいと考えています。


仕様
【封筒】
幅:230mm
天地:105mm

【便箋】
幅:210mm
天地:198mm